iPerfumeの由来

私は香りの開発を生業にしている。いわゆる香料を創っている。

そしてアップル製品が好き。
端的に言えばこれがiPerfumeの由来である。
アップル製品が好きな方は多いだろうし、その道のプロの方は数多くいらっしゃるので、あまりウェブ上で語られない香り開発について少し。
 
世の中に香りがある商品が沢山ある。
皆さんがすぐに思い当たるのは香水だろう。しかしそれ以外にも実に様々なモノに香りが使われている。
例えばシャンプー、せっけん、制汗剤、洗剤、柔軟剤、芳香剤。
食べ物や飲み物だと、ジュース類、お菓子、冷凍食品、カップラーメンなど。
正直挙げるときりがない。
よく言われるのが、コンビニにある食品や日用品のほぼ全て(無香料製品は除く)に「香料」が使われており、それらが私の飯の種である。
 
香り開発は正直地味だ。
地味だけれど、奥が深く、面白い。
年齢や性別によって相応しい香りが変わる。国によって好まれる香りが違う。
突き詰めれば、個人の人生背景次第で「好きな香り」と「嫌いな香り」は全く逆になってしまいかねない。
その中で最適な香りを提供するのが我々の仕事である。
生活者の声を謙虚に捉えながら、自分自身の感性をぶつける。
言葉では言い表せないような世界観を作り上げる。
そんな仕事である。
だからこそ創香は面白いと私は感じている。
我々は「香りを創造する」という事に誇りを持ち、新しい香りを産み出す事を「創香する」と呼んでいる。
 
次回は「香料」のお話でもさせていただこう。